未来を担う若者と向き合いながら

― 常磐大学で伝え続けている「人は人によって磨かれる」という想い ―

株式会社鈴木建装は、住まいをつくる工務店です。
しかし、私たちが本当に大切にしているのは、
その家で生きていく人の人生そのものです。

人生には、思い通りにいかないことや、失敗、遠回りがあります。
それでも人は、人との出会いによって磨かれ、成長していける。
そんな想いから、私たちは家づくりの枠を超え、
未来を担う若者と向き合う時間を大切にしてきました。

常磐大学での講話について

鈴木建装は、2022年より常磐大学にて、
大学生を対象とした講話の機会をいただいています。
テーマは一貫して
「人は人によって磨かれる」。

就職や将来に不安を抱える学生たちに向けて、
成功談ではなく、これまでの失敗や遠回り、迷いながら歩んできた
自分自身のキャリアを、正直にお話ししています。

大学受験の失敗、就職氷河期、転職、事業承継。
決して順調とは言えない道のりでしたが、
その一つひとつの経験が、今の自分をつくってきました。

失敗は「挑戦した証」

講話の中で、特に大切にして伝えていることがあります。
それは、失敗は決して悪いことではないということです。

失敗とは、何もしなかった結果ではなく、
挑戦したからこそ生まれるもの。
うまくいかなかった経験の中にこそ、
次に進むためのヒントや、自分の得意・不得意が隠れています。

得意なことは磨き、
不得意なことは人と補い合う。
社会に出るということは、
完璧な人間になることではなく、
人と関わりながら成長していくことだと、私たちは考えています。

「一番を目指す」理由

家づくりの仕事についてもお話ししました。
なぜ私たちは「ご家族にとって一番をデザインする」ことに
ここまでこだわるのか。

それは、お客様が命をかけて家を建てるからです。
住まいは、人生の土台です。
家族の時間、健康、安全、思い出、そのすべてを支えます。

だからこそ、
中途半端な仕事はできません。
一棟一棟に、真心を込めて向き合う。
その姿勢は、仕事だけでなく、人生にも通じるものだと考えています。

2022年から続く取り組みの中で

この大学連携の取り組みは、2022年から始まり、2025年現在も続いています。
私たちは、毎年同じ話をしているわけではありません。

学生の反応や感想、時代の変化を受け止めながら、
伝え方を見直し、内容を改善し、私たち自身も成長してきました。

若者に何かを「教える」という立場ではなく、
対話を通じて、
私たち自身が磨かれている
そんな実感を持ちながら、この時間に向き合っています。

学生たちの声から学んだこと

講話後には、多くの学生から感想をいただきました。

「失敗してもいいと思えた」
「挑戦する勇気をもらった」
「自分の人生は自分で決めていいと感じた」
「家づくりが、人生や地域につながっていると初めて知った」

これらの言葉は、私たちにとって何よりの励みです。
人は、年齢や立場に関係なく、
人との出会いによって磨かれる。
そのことを、改めて実感する時間となりました。

茨城県中小企業家同友会との学び合い

この取り組みは、
私たちが所属する 茨城県中小企業家同友会 の理念とも深く重なっています。

同友会では、
「人を生かす経営」を軸に、
経営者同士が学び合い、互いに磨かれながら、
よい会社・よい地域づくりを目指しています。

常磐大学での講話もまた、
こうした学び合いと自己変革の延長線上にある活動です。

鈴木建装が目指す企業メセナのかたち

鈴木建装の経営理念は
「正直・親切・愉快」。

私たちは自らの事業を
**「ハッピークリエイト業」**と定義しています。

家族の定義は、
家族・地域・地球・愛犬。

家を建てることはゴールではありません。
人と人がつながり、地域が元気になり、
未来に希望が持てる社会をつくること。
それが、私たちの目指す姿です。

これからも、地域と未来のために

鈴木建装はこれからも、
家を建てる会社としてだけでなく、
地域と未来をつなぐ存在であり続けたいと考えています。

人は人によって磨かれる。
その言葉を胸に、
住まいづくりも、地域づくりも、
学び合いながら、一歩一歩、誠実に取り組んでまいります。